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うちの子は大丈夫? ぽかんと開いたお口に注意!

2026年09月25日│院長・スタッフ│

こんにちは。広島県呉市のふかみスマイル歯科、理事長の鶴井です。

前回のブログでは、指しゃぶりや口呼吸といった「お口の悪習癖」が、お子さまの大切な歯並びや顎の成長を妨げる意外な原因になることについてお話ししました。

「うちの子、テレビを見ている時にいつもお口がポカンと開いているな」「ご飯を食べる時にクチャクチャ音がするな」と、普段は気付かなかったちょっとした癖を目にする機会も多いのではないでしょうか。

実はその「お口ポカン」や「クチャクチャ食べ」こそが、歯並びを崩す大きなサインです。

今回は、前回の内容をさらに一歩深掘りし、正しい「呼吸」と「飲み込み(嚥下)」の重要性、そしてご家庭で今日から遊び感覚で始められる「お口のトレーニング」について詳しくお伝えします。

うちの子は大丈夫?「お口ポカン(口呼吸)」のチェックリスト

本来、人間は「鼻」で呼吸をするのが自然な状態です。しかし、近年は柔らかい食べ物が増えて噛む回数が減ったことなどで、お口周りの筋力が弱く、口で呼吸をしてしまうお子さまが急増しています。

まずは、お子さまに以下のサインがないかチェックしてみましょう。

  • テレビやゲームに夢中になっている時、口がぽかんと開いている
  • いつも唇がカサカサに乾燥している
  • 朝起きた時、のどが痛いと言ったり、口臭が強かったりする
  • 睡眠中によくイビキをかく
  • 食べるのが極端に遅い、またはよく噛まずに飲み込んでいる(丸呑み)

これらに当てはまる場合、「口呼吸」が習慣化している可能性が高いです。口呼吸は、空気中のウイルスや細菌がフィルター(鼻毛や粘膜)を通らずに直接喉の奥に入り込むため、風邪を引きやすくなったり、アレルギーを引き起こそして何より、口を開けたまま呼吸することで、舌が本来あるべき上あごから下へと落ちてしまい(低位舌)、顎の正しい成長が妨げられ、歯並びが内側へと狭く崩れてしまうのです。

 

1日2000回のダメージ!?間違った「飲み込み方」の恐怖

呼吸と同じくらい歯並びに大きな影響を与えるのが、「飲み込み方(嚥下・えんげ)」です。

人間は、食事の時だけでなく、無意識のうちに唾液を飲み込んでおり、その回数はなんと1日に600回〜2000回にも上ると言われています。

正しい飲み込み方をする時、舌の先は上の前歯の裏側にある膨らみ(専門用語で「スポット」と呼びます)にピタッとくっつき、舌全体が上あごの天井部分に吸い付くように持ち上がります。

しかし、お口の周りの筋力が弱かったり、指しゃぶりの癖が長引いて前歯に隙間(開咬)があったりすると、飲み込む瞬間に「舌を前歯の間に突き出して、隙間を塞ぐようにして飲み込む癖(舌突出癖・異常嚥下癖)」がついてしまいます。

飲み込むたびに舌の強い力で前歯が外側へとドーン!と押されるため、1日2000回の継続的なダメージによって、確実に「出っ歯」や「すきっ歯」が悪化してしまいます。

歯並びの土台を作る「MFT(口腔筋機能療法)」とは?

 

歯並びの土台を作る「MFT(口腔筋機能療法)」とは?

このように、歯並びの悪化は「舌の力」と「唇や頬の力」のバランスが崩れることによって引き起こされます。

そこで、崩れてしまったお口周りの筋肉のバランスを整え、正しい呼吸と飲み込み方を身につけるための筋力トレーニングを「MFT(口腔筋機能療法)」と呼びます。

小児矯正(1期治療)では、ただ機械的な装置を使って顎を広げるだけではありません。それと並行してこのMFTをしっかり行うことで、お子さま自身の「筋肉の力」で歯を正しい位置へと導き、治療後の後戻りを防ぐ強固な土台を作ることができるのです。

 

親子で楽しく挑戦!ご家庭でできる「お口のトレーニング」

MFTの本格的な指導は歯科医院で行いますが、ご家庭の毎日の遊びや生活習慣の中にも、お口の筋肉を鍛えるチャンスはたくさんあります。今日からできる簡単で楽しいトレーニングを4つご紹介します。

① あいうべ体操

お口周りや舌の筋肉を鍛える代表的な体操です。「あー」「いー」「うー」と口を大げさに動かし、最後に「べー」と舌を思い切り下へ突き出します。これを1日30回程度、お風呂の中などで一緒に行うと効果的です。

② 風船ふくらまし・ピロピロ笛(吹き戻し)

100円ショップなどで売っている風船や、息を吹くと伸びる「ピロピロ笛」は、唇をギュッと閉じる力(口輪筋)を鍛えるのに最適なアイテムです。楽しみながら唇の筋力アップが図れます。

③ ポッピング(舌打ち遊び)

舌全体を上あごの天井に「ポンッ!」と吸い付けて、大きな音を鳴らす遊びです。舌を持ち上げる筋肉を鍛え、正しい舌の位置(スポット)を覚えるのに役立ちます。

④ 食事中の姿勢と「しっかり噛む」習慣

食事の際、足の裏が床(または椅子の足置き)にしっかり着いているか確認してください。足がぶらぶらしていると踏ん張りが効かず、噛む力が弱くなります。また、お茶や水で食べ物を流し込むのをやめ、一口30回を目指して「唇を閉じて」しっかり噛むように声かけをしてあげましょう。

 

 

【ふかみスマイル歯科】

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