セレック
セレックシステムとは
セレックシステムは医療先進国のドイツで開発されたコンピューターよって歯の修復物を設計することができるCAD/CAMシステムです。
通常歯の修復物を作成するためには、印象材によって歯型を採り、その歯型を元に技工所で作成します。
歯型を採る印象材が苦手で嘔吐反射が出てしまう患者様もいらっしゃるため、とても心苦しい思いをすることも多くございました。
しかし、このセレックシステムでは、最先端の3D光学カメラによって患部を撮影し、そのデータを元にコンピュターの3D画面にて修復物を設計することが出来ます。
そして、今までは技工士さんによって作製していた補綴物も、院内のミリングマシンによって作製をすることができるのです。
今までは、歯型を採った後に技工所さんに送り、技工士さんが作製する時間が必要でしたが、このセレックシステムによって短期間で患者様の治療を進めることが可能になりました。
また、時間も最短で1時間程度で作製が可能となり、できる限り早く治療を進めたい、何度も来院することが難しいといった患者様の希望を叶えることができます。
規格生産された高品質のセラミックブロックを活用することで、耐久性、審美面に優れた治療が可能です。
・身体にやさしいセラミック治療
セレックシステムでは主にセラミックを使用します。
そのため、金属アレルギーの心配がなく、10年で95%以上の残存率と耐久性も優れています。
また、機械で作製することもあり細かな精度がとても高く、補綴物の表面がさらさらな状態で作製をすることが出来ます。
実は歯は自分の体重と同程度の重さの力が反対の歯に加わるとも言われていますが、歯が限りなく天然歯の状態に近いセレック治療では、他の健全な歯への負担も減らすことが出来ます。
セレック治療の特徴
・コンピューターによる高い精度
今までの印象材を活用した場合、印象材の取り扱いは湿度や温度などによっても微妙に変形をしてしまうこともあり、それによって補綴物に僅かな誤差が出てしまうことがございます。
そのため、実際に歯を装着する際に調整が必要なことも度々ございます。
しかし、コンピューターシステムを活用することで、その誤差を最小限に抑え、高品質、高精度の補綴物を作製することが可能になります。
・身体にやさしいセラミック治療
セレックシステムでは主にセラミックを使用します。
そのため、金属アレルギーの心配がなく、10年で95%以上の残存率と耐久性も優れています。
また、機械で作製することもあり細かな精度がとても高く、補綴物の表面がさらさらな状態で作製をすることが出来ます。
実は歯は自分の体重と同程度の重さの力が反対の歯に加わるとも言われていますが、歯が限りなく天然歯の状態に近いセレック治療では、他の健全な歯への負担も減らすことが出来ます。
・短期間の治療が可能
症例や患者様の状態によっても異なりますが、技術的には短期間での治療が可能となります。
今までは治療後に一定の期間を頂く間は仮歯で過ごして頂くことが多いですが、その仮歯の状態というのは接着の強度も甘くせざるをえなく、仮歯の材質も健全な歯やセラミックの補綴物に比べますと健康面で劣ってしまいます。
そのため、新たな最近感染のリスクはゼロではございません。
このセレック治療ではその点を大幅に改善することが出来ます。
セレック治療の流れ
STEP1 3D光学カメラで口腔内をスキャン(型取り)
治療する部分を形づくりしたあと、口腔内スキャナーを使用して患部を撮影(スキャニング)します。わずか数十秒の作業で、患部の歯型がモニター上に再現されます。従来の型取り(ピンクの粘土)の不快な味や嘔吐がくる感じはありません。
※症例により部分的な型取りが必要な場合もあります。
STEP2 3D画面上で修復物を設計(CAD)
モニター上でAIが全体的な歯の形を設計した後、細部の歯の形態や噛み合わせの調整を、行い、理想的な形にしていきます。設計後は様々な色のセラミックブロックから患者さんの歯に合った最適な色のセラミックを選定します。
STEP3 ミクロン単位で削り出し
歯科医院内の切削機(ミリングマシン)と呼ばれるコンピュータ制御で動く機械(CAM)が、設計データをもとに修復物となるセラミックブロックをミクロン単位の精度で削り出していきます。※セラミック治療の場合は焼成が必要になります。
STEP4 補綴物をセット
最適な接着技術を用いて、削り出されたセラミック歯を口腔内へ接着します。これで歯と修復物が一体化され強度と2次虫歯の防止に役立ちます。なお、Step1からStep4までにかかる時間は、たいていの場合は1時間~2時間程度です。