コンポジットレジンはなぜ歯にくっつくの?

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コンポジットレジンはなぜ歯にくっつくの?

2023年05月27日│院長・スタッフ│

みなさまは、虫歯の治療で白い詰め物をしたことがありますか?虫歯の大きさや虫歯ができた場所によっては、歯型をとらなくても、お口の中に直接詰め物をつめることができます。これを直接修復といいます。直接修復では主にコンポジットレジンという材料を使います。
レジンとは、英語で樹脂(プラスチック)のことを指します。ハンドメイドやクラフトで最近はなじみのある材料ですね。

歯科においてコンポジットレジンは、歯に直接くっついていますが、エナメル質にくっつく場合と、象牙質にくっつく場合で、くっつき方が異なります。どのようにして歯に接着しているのか、ご紹介します。

まずエナメル質に対してはどのように接着しているのでしょうか?エナメル質にしっかりくっつけるためには、表面を活性化する必要があります。1955年にリン酸を用いたエッチング法が提唱されました。エナメル質の表面を酸でエッチングすることによって以下のような作用が得られます。
① 清掃作用
② 粗ぞう化
③ 接着面積の向上
④ 極性化
⑤ ぬれ性の向上
難しい言葉がたくさん出てきましたが、要するに、エッチングによって表面から約10㎛が取り除かれて、活性の高いエナメル質表面が露出します。ぬれ性が向上するというのは、接着剤が広がりやすくなるという意味です。そして、エナメル質表面には非常に細かい凹凸が形成され、ボンディング材が硬化してレジンタグが形成されます。レジンタグが形成されると機械的嵌合が得られます。これらの作用によって、レジンと歯とがしっかり接着します。

エッチング処理後のエナメル質の表面

次に、象牙質への接着について説明します。象牙質への接着は3つのステップに分けられます。①歯面処理(歯の表面のスミヤー層を除去する。スミヤー層とは、歯を削ったときに出る切削片が象牙質の象牙細管を塞ぐことによって形成される層のことです。スミヤー層が残ったままだとうまくレジンが接着しません。)②プライミング(有機質と水分が豊富にある接着表面のぬれ性を向上させます。)③ボンディング(レジンモノマーを象牙質に拡散浸透、効果させます)
こちらも難しい言葉がたくさん出てきましたが簡単に説明するとこうです。
象牙質の表面にスミヤー層が残っていると、接着力が落ちます。最初の酸処理によってスミヤー層を除去します。そしてプライマーによって象牙質表面のコラーゲン繊維とレジンを、なじみやすくします。その後、接着剤であるボンディング材が表面に塗られ、青い光で硬化させたのちにコンポジットレジンを詰めていきます。

エッチング処理後の象牙質の表面


象牙質の処理の大まかな流れ

白い詰め物をするときに、「ずっとお口をあけておいてください」と歯医者さんに言われたことはありますか?それは、コンポジットレジンを接着しやすくするためにとても重要なことなのです。歯の表面が唾液で濡れてしまうと、コンポジットレジンを接着力が低下してしまいます。お口をずっと開けておくのはとてもしんどいことですが、治療においてとても大切なことなのです。

当院では、コンポジットレジン修復も行っています。虫歯の大きさによっては、コンポジットレジンで修復するのが難しい場合もありますが、まずは虫歯が無いか、歯科医院でしっかり確認してもらうことが大切です!「しばらく歯医者さんに行ってないな…定期健診を受けたいな…」と思ったら、是非ご連絡ください。


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