唾液の働き①

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唾液の働き①

2020年10月02日│院長・スタッフ│

睡眠中に唾液で溺れそうになったことはありますか?

 

実は唾液は睡眠中ほとんど分泌されません。

 

この唾液が出ていないことが、朝起きたときの口臭の原因であり、「寝る前に歯を磨いた方が良い」と言われる主な理由なのですが、それが何故なのかについて少し詳しく書いていきます。

 

実は唾液には主要なものでも7つもの作用が確認されています。

 

➀抗菌作用

②潤滑・粘膜保護作用

③洗浄作用

④消化作用

⑤緩衝作用

⑥再石灰化作用

⑦歯の成熟効果

 

量が多いので、今回はこれらのうち➀~③について書いていきます。

 

 

【➀抗菌作用】

唾液の中には、口腔内の細菌・真菌に対抗するいくつもの抗菌物質が含まれています。

 

中でも、

 

・リゾチーム…菌の細胞壁の分解

・唾液ペルオキシダーゼ…菌の細胞膜の破壊

・ラクトフェリン…菌の発育を阻害する

 

が有名ですが、他にもヒスタチン・分泌型IgA抗体・ディフェンシンなど、多くの抗菌物質が唾液中に存在します。

これらの働きにより、唾液には口腔内の細菌・真菌の繁殖を抑える働きがあります。

 

 

【②潤滑・粘膜保護作用】

唾液には、高い粘性によって舌・頬・口唇の運動を円滑にし、発音・咀嚼・嚥下を助ける働きがあります。また、粘性には粘膜を保護する働きや細菌の凝集による間接的な抗菌作用もあります。

 

これらの働きを担保している主要な物質にはムチンが挙げられますが、他にも高プロリンタンパク・シスタチンなど様々な物質が関与しています。

 

 

【③洗浄作用】

言わずと知れた作用ですが、唾液には水分によって、細菌や食物残渣を洗い流す洗浄作用があります。

これによって口腔内の環境は保たれていると言って過言ではなく、非常に重要な作用と言えます。

 

ここまでをまとめると、唾液には

 

➀菌の増殖を抑制する

②歯の表面・口腔粘膜を保護する

③口腔内の菌の食べカスを洗い流す

 

といった働きがあり、口腔内の環境を整えるのに重要な役割を担っていると言えます。

 

冒頭に書いた「睡眠中は唾液がほとんど分泌されない」ということの問題点はここで、睡眠中は唾液による口腔内の殺菌作用や洗浄作用が期待できません。

 

そのため、睡眠時に菌そのものや菌の栄養源となる食物残渣が残っていると、それを足掛かりに菌が大幅に増殖してしまうのです。

 

寝起きの口臭が強いのも、この菌が大量に増殖していることが原因です。

 

普段、口腔内環境を整えてくれている唾液ですが、その唾液が出ていない間の口腔内環境は、自分で整えなければなりません。

 

菌の数や食物残渣が少なければ、菌の増殖をある程度抑制できるので、寝る前にはしっかり歯を磨いて、菌や食物残渣を可能な限り減らすことがとても大切です!

 

唾液が出ていない間のお口は自分で守りましょう!

 

以上が今回の内容です。次回は④~⑦の、唾液の持つ「清潔さを保つ」以外の作用について書く予定です。

 

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