虫歯でないのに歯の根元に穴が開く?NCCLとは

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虫歯でないのに歯の根元に穴が開く?NCCLとは

2026年02月27日│院長・スタッフ│

歯科医医師の田中です。

今日は、歯科検診などでよく見かける「虫歯ではないのに歯の根元が削れてしまう現象」についてお話しします。

毎日一生懸命歯を磨いている方ほど、「えっ、虫歯じゃないのに穴が開いているんですか?」と驚かれることが多いのですが、これは歯科用語で【NCCL(非う蝕性歯頚部欠損)】と呼ばれる状態です。

今回は、このNCCLがなぜ起こるのか、原因と対策について解説していきます。


1. NCCL(非う蝕性歯頚部欠損)とは?

NCCLとは、英語の「Non-Carious Cervical Lesion」の頭文字を取った言葉です。日本語では【非う蝕性歯頚部欠損(ひうしょくせい・しけいぶ・けっそん)】と言います。

・虫歯(う蝕)ではない ・歯の根元(歯ぐきとの境界付近)が削れている
・形が「くさび状」や「お皿状」になっている

 

これらがNCCLの大きな特徴です。以前は「くさび状欠損」という呼び方が一般的でしたが、現在はその原因が多岐にわたることが分かってきたため、この名称が使われる機会が増えました。


2. NCCLを引き起こす2つの大きな要因

かつては「歯ブラシの当てすぎ」だけが原因とされてきましたが、現在は【物理的な摩耗】と【化学的な溶解】の2つの要素が重なり合って起こると考えられています。

① 物理的な摩耗

これは、外からの力によって歯が物理的に削り取られてしまう現象です。

・オーバーブラッシング:硬い歯ブラシで、横方向にゴシゴシと強く磨きすぎること。
・高研磨な歯磨き粉:研磨剤が多く含まれる製品を日常的に使い続けること。

特に歯の根元は構造的に弱いため、強い力が加わり続けると少しずつ歯質すり減っていきます。

② 化学的な酸蝕

食べ物や飲み物に含まれる「酸」によって、歯の表面が化学的に溶けてしまう現象です。

・酸性の飲食物:炭酸飲料、スポーツドリンク、ワイン、ドレッシング(酢)、柑橘類など。
・体内からの酸:逆流性食道炎や嘔吐習慣による胃酸の逆流。

お口の中が酸性に傾くと、歯の表面はごくわずかに柔らかくなります。この柔らかくなったタイミングで歯磨きなどの物理的な力が加わることが、NCCLを加速させる最大の要因となっています。

 

 


3. 噛み合わせとNCCLの関係について

以前の歯科医学では、噛み合わせの強い力(咬合圧)が歯の根元に集中し、その応力によってエナメル質が剥がれ落ちる「アブフラクション」という説が非常に有力視されていました。

しかし、近年の研究や統計データによると、噛み合わせの力だけが直接的な原因となってNCCLを引き起こしている可能性は、以前考えられていたほど高くはないという見解が主流になりつつあります。

もちろん、歯ぎしりや食いしばりが歯周組織に影響を与えることはありますが、NCCLに関しては「どう磨いているか」「何を飲んでいるか」といった生活習慣の影響の方が大きい、というのが現代の歯科における共通認識です。


4. 放置することのリスク

「痛くないから大丈夫」と放置してしまいがちなNCCLですが、放っておくと以下のような深刻なトラブルにつながります。

・知覚過敏:神経を守る壁(象牙質)が露出するため、冷たいものがキーンとしみるようになります。
・虫歯:削れた段差は汚れが溜まりやすいため、そこから本当の虫歯が始まってしまいます。
・歯の破折:欠損が深くなると歯の強度が著しく低下し、食事中に根元から折れてしまう危険があります。

5. NCCLの治療と予防

削れてしまった歯の構造は、自然に再生することはありません。そのため、状態に合わせた適切な処置が必要です。

【治療】歯科用プラスチックでの修復

欠損がある程度の深さに達している場合は、歯の色に近い【コンポジットレジン(歯科用プラスチック)】で埋める治療を行います。削れた部分だけをピンポイントで補い、知覚過敏の緩和にもつながります。

【予防】今日からできるセルフケア

・ブラッシング圧の改善:歯ブラシは「ふつう」または「やわらかめ」を選び、鉛筆を持つような軽い力で磨きます。
・低研磨・高濃度フッ素の使用:歯を削りにくい低研磨の歯磨き粉を選び、フッ素で歯質を強化します。
・酸への対策:酸性のものを飲んだ後は水で口をゆすぐ、だらだら飲みを避けるといった工夫が有効です。

6. まとめ

NCCLは、現代人のライフスタイルの変化(食生活の多様化や、健康意識の高まりによる磨きすぎ)が密接に関係している症状です。

「歯の根元に段差がある」「最近よくしみる」と感じたらぜひ当院にご来院ください


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