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【前編】歯並びを悪くする原因「異常嚥下癖」とは

2026年05月11日│院長・スタッフ│

呉市のふかみスマイル歯科に勤務する歯科医師の田中です。 お子様の成長を見守る中で、多くのお父様・お母様が関心を持たれるのが「歯並び」です。「将来、矯正が必要になるのかな?」「いつから始めたらいいんだろう?」と悩まれる方も多いでしょう。

特に近年は食生活、生活環境の変化などにより歯並びの悪い子供が増えてきています。

実は、歯並びの乱れを引き起こす原因は、遺伝や顎の大きさだけではありません。私たちが毎日無意識に行っている「飲み込み(嚥下)」の癖が、知らず知らずのうちにお口の形を変えてしまっていることがあるのです。今回は、その隠れた原因「異常嚥下癖(いじょうえんげへき)」について詳しく掘り下げていきます。

1. 「飲み込み」が歯並びに及ぼす影響

私たちは食事中だけでなく、読書をしている時も、寝ている間も、無意識に唾液を飲み込んでいます。

もし、その飲み込む動作が「間違った舌の動き」で行われていたらどうなるでしょうか? 舌は非常に強力な筋肉の塊です。飲み込むたびに舌が歯を裏側からグイグイと押し続けているとしたら、それは24時間、間違った方向へ「自前の矯正装置」をかけているのと同じことになります。この持続的な力が、少しずつ、しかし確実に顎の骨の形を変え、歯を動かしてしまいます。

2. 「正しい飲み込み」と「異常な飲み込み」の違い

では、正しい飲み込み方とはどのような状態を指すのでしょうか。

正しい飲み込み方(正常嚥下):

  1. 舌の先が上顎の「スポット(前歯のすぐ後ろにある膨らみ)」に当たっている。
  2. 奥歯をしっかり噛み締めている。
  3. 舌全体が上顎に吸い付くように持ち上がり、喉へ送り込む。
  4. 口の周りの筋肉に余計な力が入っていない。

異常な飲み込み方(異常嚥下癖): これに対し、異常嚥下癖がある場合は、飲み込む瞬間に舌を前歯の隙間に突き出したり、上下の歯の間に舌を挟み込んだりします。これは、赤ちゃんがミルクを飲む時の動き(乳児型嚥下)が、離乳食を経て大人の飲み込み方へ移行できずに残ってしまった状態です。

3. なぜ「赤ちゃんの飲み方」が残ってしまうのか

大人型の飲み込み方への移行を妨げる要因には、以下のようなものがあります。

  • 長期間の指しゃぶり: 指を吸うことで前歯に隙間ができ、そこを埋めるために舌を出す癖がつきます。
  • 口呼吸: 鼻が詰まっているなどの理由で口呼吸になると、舌が正しい位置(上顎)に収まらず、低い位置で飲み込む癖がつきます。
  • おしゃぶりの長期使用や哺乳瓶の遅い卒業: 舌を前に出す動きが定着しやすくなります。
  • 扁桃肥大: 喉の奥の扁桃腺が腫れていると、気道を確保するために舌を前方へ突き出すようになります。

4. 異常嚥下癖がもたらす「4つの歯並びトラブル」

舌が歯を押し続けることで、具体的にどのような歯並びになってしまうのでしょうか。

  1. 開咬(かいこう): 奥歯を噛んでも前歯に隙間ができる状態。麺類が噛み切れません。
  2. 上顎前突(じょうがくぜんとつ): いわゆる「出っ歯」。舌が上の前歯を裏から押し続けます。
  3. 反対咬合(はんたいこうごう): 「受け口」。舌が常に低い位置にあり、下の歯を押し出します。
  4. 空隙歯列(くうげきしれつ): 「すきっ歯」。舌の力で歯列全体が横に押し広げられてしまいます。

前編のまとめ

歯並びの乱れは、お口の周りの「筋肉のバランス」が崩れた結果として現れます。お子様がもし、飲み込む時に舌が見えたり、顎にシワが寄ったりしているなら、それは異常嚥下癖のサインかもしれません。

次回の【後編】では、この異常嚥下癖を放置することのリスクなどを解説します。

 

歯並びに関して不安なことがありましたら、ぜひ当院にご来院ください。

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