痛くない、怖くない、虫歯治療！

皆様のお子様は、歯医者さんで上手に治療ができておりますか？
歯医者さんという場所のイメージは、恐い場所、痛い場所と連想する子供が多いと思います。我々歯科医師もそのことは、重々承知しております。
今回は、子供が痛みや恐さを感じないように我々歯科医師が行っていることや心がけていることをテーマとして記事を書いていきます。

３歳を過ぎた子供では、どうして治療が必要なのか、どのようにして治療するのかを十分な説明を繰り返して、治療時の協力が得られるように心がけていきます。
治療時に使用する器具は、以下のような簡単な言葉に置き換えていきます。

水を吸うバキューム→掃除機さん
歯を削るエアータービン→飛行機さん
風がでるエアシリンジ→風さん

泣かないで上手にできた時は、小さなご褒美としてシールやカードをあげることを約束して、治療に対して協力的な態度になるように誘導します。また、同年代の子供が上手に治療を受けている様子を観察したり、ビデオや写真で見ることで恐怖心が軽減することを期待します。

また、麻酔を使用する時も以下のような工夫を行っております。
①表面麻酔を作用させる粘膜を十分に乾燥させる。塗布した部位をしっかりと防湿して脱脂綿を確実に保持する。３分から５分程度待機する。

②アシスタントは、子供の肩にそっと手を置いて、安心させながらも不意の動きに備える。

③麻酔に用いる注射器は子供の目に触れないようにして行う

④注射針は、細いものを使用して、一定の速度で注入する電動注射器を使用する。

まとめ
当院では、歯医者を恐がるお子様には、いきなり虫歯の治療を行うことは決していたしません。まずは、経験豊富な歯科衛生士さんによる様々なトレーニングを行って歯医者さんに慣れてもらうことから始まります。
具体的には、お口の中でお水をためる。椅子の上で静かに座る。バキュームでお口の中のお水を吸う。削る機械の音に慣れてもらう。お口をしっかりと開けたままにしておく。などです。

上手にできたら、しっかりと褒めたり、おもちゃをあげることで歯医者さんは、楽しい所というイメージを持ってもらいます。
子供の時に歯医者が嫌いになった人は、大人になっても歯医者さんにあまり行かないでお口の中が悪くなりやすいです。
当院では、皆様のお子様が歯医者嫌いな子供にならないように精一杯努めてまいります。是非、当院の方でお子様のお口を守らせてください。