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頬の内側や舌が白くなる「扁平苔癬」って知ってますか!?

2024年04月04日│院長・スタッフ│

お口の中の頬粘膜や舌が白くなっている場合に疑われる病気に扁平苔癬というものがあります。難しい感じですが「へんぺいたいせん」、と読みます。皮膚や粘膜にできる角化性で炎症をともなう難治性の病変です。お口の中の粘膜疾患としては特別珍しいものではなく、日常の臨床においても比較的よく見られる粘膜疾患と言えると思います。
特徴としては、頬粘膜や舌にに幅1~2mmくらいのレース状、網状の模様を呈す、原因不明の慢性炎症病変です。原因は明らかになってはいませんが、細菌やウイルスの感染、薬物、精神的ストレス、内分泌異常などとともに、歯科用金属アレルギーの関与が考えられています。
特に頬粘膜によくみられます。片側でなく、両側に見られることが多いです。この網状模様は日時の経過とともに赤みを帯び、その形状を変え、症状が強い場合は接触により出血し痛みを伴うこともあります。そのため日常生活に支障をきたす場合もあります。
この原因や発生メカニズムは未だよくわかっていないのが現状です。
扁平苔癬は全がん状態分類されて呼ばれていました(現在はあまり使われていない呼称です)。そのような名称だと、がんになってしまう大変な病気なのでは、と感じるかと思います。しかし、癌化率は1%以下と言われており、リスク因子とは言えますが極端に恐れるようなものではないと言えます。粘膜がただれるようなびらん型、と呼ばれるもの以外はさらにリスクが低いと言えます。
治療は、疼痛の症状がなければ経過観察を行い、痛みなどの症状がある場合はステロイドの局所投与を行うことが一つあります。また、漢方薬を使用する治療法もあります。ステロイドを長期に続けると、口腔カンジダ症を発症するため、痛みがコントロールできればステロイドを中止して経過観察していきます。しかし中止すると、しばらくして再燃することが多いため、ステロイドを再開し、このサイクルを繰り返すことが多いです。ステロイドの取り扱いは難しいので、ステロイドに代わる薬剤の開発が望まれています。
頬粘膜や舌が白くなるものには他に白板症という全癌病変と呼ばれる疾患や、口腔がんも白い見た目となるものがあります。また、口腔内を噛んだことによる傷から角化して白く見えたり、カンジダという真菌が原因のものもあります。みなさんが自分でどの疾患であるか鑑別することは難しいです。そのため、もし気になることがあれば当院受診の際にお聞きしていただければと思います。

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